抄録
本研究は超砥粒ホイールの砥粒層の機械的性質と研削性能の関係を明確にすることを目的としている.本報では,定圧研削による摩耗実験および定切込み研削実験の両実験において,レジノイドボンドダイヤモンドホイールの砥粒層に添加されるフィラーの種類により臨界砥粒保持力が異なることを確認した.また,フィラーの種類により定切込み研削過程における砥粒突出し高さの変化やツルーイング性能が異なることを明らかにした.さらに,3点曲げ試験および超音波パルス法を用いて砥粒層の曲げ強さおよび縦弾性係数を測定し,砥粒層の機械的性質と研削性能およびツルーイング性能の関係について検討した.その結果,曲げ強さと縦弾性係数から計算される弾性ひずみエネルギ係数(MOR値)の近似値φと臨界砥粒保持力および研削性能,ツルーイング性能が対応することが判明した.すなわち,レジノイドボンドダイヤモンドホイールの研削性能およびツルーイング性能は砥粒層の弾性エネルギ係数の近似値φで予測できる可能性を見出した.