砥粒加工学会誌
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角柱ダイヤモンドロータリドレッサを用いたドレッシングプロセスの幾何学的解析
久保 明彦田牧 純一ウラ シャリフ
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2015 年 59 巻 4 号 p. 197-204

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抄録
角柱ダイヤモンドロータリドレッサを用いてトラバース方式でドレッシングを行う場合について,砥石が均質な連続体であるという仮定に基づいてドレッシングプロセスの幾何学的解析を行い,個々の角柱ダイヤモンド粒によって除去される砥石体積および実質切込み量に及ぼすドレッシング条件の影響を検討した.その結果,以下の点が明らかとなった.砥石端面の両側で切込みを与えるトラバースドレッシングの場合,砥石除去体積に切り残しが発生するため,角柱ダイヤモンド粒の砥石除去体積および実質切込み量は,砥石作業面が平坦で切り残しが存在しないという仮定のもとに幾何学的に計算される値よりも大きくなる.角柱ダイヤモンド粒の実質切込み量は,周速度比とドレッサ切込み量が同一の場合,アップカットドレッシングに比べてダウンカットドレッシングのほうが大きくなる.ドレッサ切込み量を与えないでトラバース運動だけを与えるドレッシングアウトの場合,角柱ダイヤモンド粒によって摩擦される砥石作業面の面積はドレッシングアウト回数の増加とともに大きくなる.砥石作業面摩擦面積率は角柱ダイヤモンド粒の円周方向長さが長いほど大きくなるが,ドレッサ切込み量や周速度比の影響を受けない.
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© 2015 社団法人 砥粒加工学会
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