2019 年 63 巻 10 号 p. 516-521
本研究は,超音波振動援用研削を用いて,小径内面に機能性表面を創成する際の加工機構について明らかにするものである.本報では,その基礎として砥粒切れ刃の運動軌跡を制御することによる機能性表面創成メカニズムの解明を試みている.ダイヤモンド砥粒1つを小径の超硬軸にろう付けした単粒砥石を製作し,それを用いた単粒研削試験を行い,研削溝形成に及ぼす超音波援用の影響を確かめた.その結果,超音波援用研削における研削溝の形態変化や研削抵抗の低減効果が見られた.さらに,単粒砥石における砥粒切れ刃形状がそれらに及ぼす影響について,先端の鋭利なシャ-プエッジと平坦部が広く存在するフラットエッジを用いることによって解明を試み,超音波援用研削における基礎的な知見を得ることができた.