本研究では,CFRP板に対して直径80, 160 mmといった大径穴加工が可能な円筒型ダイヤモンド電着金網砥石を開発した.この工具は,一般的なホ-ルソ-とは異なり,側面も使用することが可能で,台金が金網であることによる高い切りくず排出性を活かして穴壁面の仕上げ加工まで行うことができる.この砥石の側面を使用する場合,半径方向への突出量が大きいワイヤの交差部分が主に加工を行うが,工具を上下に揺動させながら穴の輪郭をなぞることで,平滑な加工面が得られた.切り込み量を増やさずに仕上げ加工を繰り返し行ったところ,目標の寸法との差は約0.02 mmと小さくなり,表面粗さは航空機部品用の基準値を満たしていることを示した.