2020 年 6 巻 1 号 p. 87-94
本研究は,著者らが実践しているスポーツ現場において救急対応をする際の緊急時対応計画(EAP)の立案及び活用について紹介し,アスレティックトレーナー(AT)がスポーツ現場へのEAP立案とその活用と普及に向けて関わることの必要性について示すことを目的とした.実際のEAP活用事例から,より安全なスポーツ現場の救急体制を構築するにあたり,EAPの作成をスポーツ現場の救急対応を担うATが中心となって行うことで,単に作成することだけではなく,その活用の必要性について認識を深めることに繋がったと考えられる.