2024 年 9 巻 2 号 p. 147-153
JSPO-AT が経験している職業性ストレッサーがバーンアウトへ与える影響を明らかにするために,臨床現場で患者や選手を相手に活動するJSPO-ATを対象に調査を行った.
その結果,「仕事の量的負担」や「職場での対人関係」,「仕事のコントロール度」といった職業性ストレッサーがバーンアウトの発症に影響することが示された.JSPO-ATがバーンアウトに陥ることは,支えられる選手や顧客にも悪影響が及ぶためバーンアウトを事前に防止することが重要である.JSPO-ATのバーンアウトを予防・軽減するために,多職種との連携によって,サポートが受けられる関係性を構築していくこと,仕事以外の私的な生活時間の確保をすることが重要であると考えられる.