育種学雑誌
Online ISSN : 2185-291X
Print ISSN : 0536-3683
ISSN-L : 0536-3683
ラテンアメリカ,ネパール在来トウモロコシ品種のカルス形成能
衣川 堅二郎谷本 宜隆
著者情報
ジャーナル フリー

1987 年 37 巻 3 号 p. 341-344

詳細
抄録
ラテンアメリカ,ネパール,日本の在来トウモロコシ各35,7および2品種のカルス形成能とカルス生長能を,完熟穀実の胚盤培養によって評価した.培地はMURASHIGE and SKO0G(1962)による組成に1lあたり2,4-D5mg,蔗糖30gおよび寒天8gを加えて用いた,キューバのTuson1とネパールの128A2に高いカルス形成能が,ボリビアのPatillo,コロンビアのPOyaなどに高いカルス生長能がみられた.また,Cateto Sulinoなどではカルス形成能の異たる系統が分離した.どの品種においても植物体は再生しなかった.
著者関連情報
© 日本育種学会
前の記事 次の記事
feedback
Top