育種学雑誌
Online ISSN : 2185-291X
Print ISSN : 0536-3683
ISSN-L : 0536-3683
インド型イネ品種南京11号から誘発された突然変異系統SR-1の離脱粒性遺伝子のRFLPマッピング
福田 善通
著者情報
ジャーナル フリー

1995 年 45 巻 1 号 p. 15-19

詳細
抄録

半矮性のインド型イネ品種南京11号より誘発された離脱粒性突然変異系統SR-1の離脱粒性遺伝子および南京!!号の有する半矢委性遺伝子を,第1染色体のRFLP連鎖地図上に位置づけた. SR-1およびジャワ型品種Dina1agaとのF2集団80個体について,脱粒性程度と秤長とを調査した結果,脱粒性程度と桿長との間に負の相関が認められた(r=-0.57**)、このことから,SR-1において離脱粒性突然変異遺伝子と南京!1号に由来する半矢委性遺伝子のsd-1とは連鎖していると考えた、また既にRFLPマーカーを用いた分析より,半矯性遺伝子sd-1が第1染色体上に座乗していることが明らかにされている(Ogiet al,1993)ことから,第1染色体のsd-1近傍のRFLPマー力-を用いた計量形質遺伝子座(QTL)解析を,SR-1の離脱粒性遺伝子およびsd-1の染色体地図上への位置づけに適用した.QTL解析にはコンピュータープログラム(MAPMAKER/QTLver.3.O)を用いた.遺伝子座が存在する確からしさを示す尺度としてlodスコアーが示され,マー力-間についてもintervalmappingによりlodスコアーを算出し,lodスコアーが3.O以上で最高値を示した点に各遺伝子座が存在すると推定した

著者関連情報
© 日本育種学会
前の記事 次の記事
feedback
Top