育種学雑誌
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ワサビダイコン(Armoracia rusticana Gaertn.)のカルスからの再分化植物におけるDNAフィンガープリントの変異
菅谷 優江丹羽 勝原田 久也柳沢 貴司丸橋 亘
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1995 年 45 巻 2 号 p. 195-198

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抄録
ワサビダイコンの葉および根由来のカルスから再分化した植物について,合成オリゴヌクレオチドをプローブとしたDNAフィンガープリントを,それぞれの親個体との間で比較した.1枚の葉から由来した再分化植物14個体,および1個の根由来カルスから再分化した植物12個体の葉から抽出したDNAを制限酵素Rsa1で消化し,ディゴキシゲニンでラベルした合成オリゴヌクレオチド(GAA)5をプローブとして,サザンハイブリダイゼーションを行い,発光シグナルを検出した. 葉由来カルスからの再分化植物のうちの2個体に,親植物とは明瞭に異なる数本のバンドが検出され,この2個体のバンドパターンはきわめて類似していた.根由来カルスからの再分化植物のうちの1個体に,親植物とは明瞭に異なるバンドパターンが検出され,この他の4個体で,親植物にはなかった薄いバンドが5.Okbの位置に検出された
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