2024 年 5 巻 2 号 p. 35-43
次世代シーケンシング技術の進歩に伴い、ゲノムデータの生成速度は急速に増加しており、さらにバイオデータの多様性も加わり、その管理と解析が現代の研究者にとって重要な課題となっている。本稿では、大規模かつ多様なバイオデータ解析におけるクラウドデータウェアハウスの利用方法を詳細に論じ、特にSnowflakeを用いたデータ管理および解析のフレームワークを提案する。また、疾患バリアント解析やin silico創薬の具体例を通じて、その利便性と効果を示す。Snowflakeの導入によって、研究者は多様なバイオデータを効率的に管理・解析し、統合的な解析を通じて新たな生物学的知見を得ることが可能となる。これらの具体的な手法や応用事例を通じて、バイオインフォマティクス分野の研究進展を加速させることを目指す。