日本急性血液浄化学会雑誌
Online ISSN : 2434-219X
Print ISSN : 2185-1085
原著
災害拠点病院での圧挫症候群(クラッシュ症候群)受け入れ体制の実効性向上に向けた実態調査
大規模災害時における血液浄化療法施行のための多角的検討
矢田 哲康平山 隆浩内海 清乃樋口 知之三木 隆弘阪本 太吾大場 次郎土田 善之冨永 直人
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2025 年 16 巻 1 号 p. 33-39

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抄録

本研究は,災害拠点病院における圧挫症候群(crush syndrome:CS)の受け入れ状況および血液浄化療法施行の可能性について,実態把握と課題抽出を目的とした。全国の災害拠点病院770施設(2023年4月時点)を対象として質問紙調査を実施し,170施設(回答割合22.1%)から有効回答を得た。調査の結果,CSの受け入れについて170施設中148施設(87.1%)が可能と回答したが,受け入れ経験がある施設は66施設(44.6%)であった。血液浄化療法装置を155施設(91.2%)が所有していた。小児(15歳未満)への血液浄化療法については,61施設(35.9%)が提供可能と回答したが,平時から実施している施設は28施設(18.9%)であった。今後,CSに対する知見・経験の共有,医療スタッフの育成・確保,とくに小児血液浄化療法における診療体制の強化が求められる。

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© 2025, 特定非営利活動法人 日本急性血液浄化学会
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