本研究は,災害拠点病院における圧挫症候群(crush syndrome:CS)の受け入れ状況および血液浄化療法施行の可能性について,実態把握と課題抽出を目的とした。全国の災害拠点病院770施設(2023年4月時点)を対象として質問紙調査を実施し,170施設(回答割合22.1%)から有効回答を得た。調査の結果,CSの受け入れについて170施設中148施設(87.1%)が可能と回答したが,受け入れ経験がある施設は66施設(44.6%)であった。血液浄化療法装置を155施設(91.2%)が所有していた。小児(15歳未満)への血液浄化療法については,61施設(35.9%)が提供可能と回答したが,平時から実施している施設は28施設(18.9%)であった。今後,CSに対する知見・経験の共有,医療スタッフの育成・確保,とくに小児血液浄化療法における診療体制の強化が求められる。