【目的】日本国内における血漿交換療法(TPE)は膜分離法(mTPE)が一般的だが,海外では遠心分離法(cTPE)が広く施行されている。当院で小児症例に施行したmTPEとcTPEの比較検討を行ったので報告する。【方法】2022年10月から2024年4月までの症例を対象とし,2群間の施行条件,バスキュラーアクセス(VA),全身麻酔の有無,非鎮静下TPE施行回数,有害事象を後方視的に検討した。【結果】症例はmTPE 10症例(合計39回),cTPE 9症例(合計42回)であった。施行症例の年齢,体重はcTPEで有意に高く,施行時間はcTPEで長く,血漿置換量もcTPEで多い傾向にあった。VA確保の際に気管挿管,全身麻酔を要した症例はmTPEが5症例で,cTPEでは認めなかった。非鎮静下TPE施行回数はcTPEで有意に多かった。有害事象はmTPEでは脱血不良,cTPEで返血不良が多かった。低カルシウム血症の出現頻度に有意差を認めなかった。【結論】小児においてもcTPEは有用な治療選択肢であり,その長所,短所を理解し,mTPEと使い分けることが望まれる。