2025 年 16 巻 2 号 p. 95-99
【背景】重症小児患者に対する急性血液浄化療法の課題は多く,本邦におけるデータも少ない。【目的】小児集中治療患者における急性血液浄化療法の実態を明らかにすること。【方法】2016年5月〜2024年3月に兵庫県立こども病院小児集中治療室において持続血液透析,持続血液濾過透析を施行した15歳未満の患者を後方視的に検討した。【結果】症例は48例,年齢中央値4歳1ヵ月,体重12.6kg。持続血液透析が31例,持続血液濾過透析が17例であった。生存退室は29例(60%)であり,血液腫瘍性疾患2/7例(29%),心停止後3/10例(30%),先天性心疾患5/13例(39%),膜型人工肺併用6/18例(33%)で低かった。合併症は静脈内血栓,頭蓋内出血がそれぞれ1例であった。Renal Indicationでの導入において,死亡群で入室から腎代替療法開始までの時間が長く,体液過剰が大きかった。【結語】本研究は症例数の少ない単施設報告のため記述研究にとどまる。多施設の症例集積が必要である。