PCPS回路下において血液浄化を安全に施行するために,PCPS流量と脱血圧の変化による送脱血回路の側枝および,送脱血回路シャント部に設けた三連三方活栓の各圧力を模擬回路にて測定し検討した。PCPSでは脱血側は常に陰圧であるため,誤った開放操作により大量の空気が流入する危険性がある。脱血回路から遠心ポンプに空気が流入すると,遠心ポンプは遠心力を失い循環が停止してしまう。あるいは,気泡を細かく砕いて送血回路から全身に気泡を送る事故となる。今回,脱血回路の陰圧の増強により,三連三方活栓部が陽圧から陰圧に変化することが確認できた。より安全に血液浄化を施行する上で,ひとつの指標になると思われる。