日本急性血液浄化学会雑誌
Online ISSN : 2434-219X
Print ISSN : 2185-1085
技術・工夫
ACH-Σ®ソフトウェアバージョンアップと新回路(CHDF-FS®)の臨床使用経験
廣瀬 沙優里芝田 正道小林 利道小川 哲也
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2017 年 8 巻 2 号 p. 162-165

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抄録

ACH-Σ®(旭化成メディカル社)を用いた持続的血液濾過透析(continuous hemodiafiltration:CHDF)で,新回路CHDF-FS®(旭化成メディカル社)の発売とソフトウェアのバージョンアップが行われた。新回路の特徴は主に包装のコンパクト化,輸液ラインと抗凝固薬注入ラインの一体化,ニードルレスポートの設置,抗凝固薬注入位置の変更などで,ソフトウェアは血液濾過器洗浄方式の追加や各モードに合わせた音量調節,各種圧力設定などの設定変更が行われている。今回CHDF-FS®やバージョンアップした装置を使用する機会を得た。全体的に有用性の向上に配慮した改良がなされていると考えられた。しかし,抗凝固薬の投与位置変更に伴う薬剤の予期せぬ急速注入の可能性についての対策を検討する必要があると思われる。

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© 2017, 特定非営利活動法人 日本急性血液浄化学会
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