2018 年 9 巻 2 号 p. 105-110
敗血症・敗血症性ショックに対しAN69ST膜を使用した持続的血液濾過透析(continuous hemodiafiltration:CHDF)施行群と非施行群について臨床効果を比較する。2015年6月1日より2017年11月30日までの間に東京女子医科大学東医療センター救命救急科にて敗血症・敗血症性ショックと診断された56名(AN69ST膜群38名,非施行群18名)。CHDFは全例AN69ST膜を使用し,エンドトキシン吸着療法は施行していない。AN69ST膜群では入室時および72hr後の平均血圧(中央値)が66(IQR:58–82),92(IQR:82–108)mmHgに対し非施行群では60(IQR:55–72),87(IQR:81–102)mmHgと両群とも上昇していたが両群間において差はなかった。同様に脈拍やPaO2/FIO2 ratio,血中乳酸値,catecholamine index,尿量,輸液量についても差はなかった。今後は症例数を重ね生命予後を含めた検討が必要である。