日本急性血液浄化学会雑誌
Online ISSN : 2434-219X
Print ISSN : 2185-1085
原著
バスキュラーアクセスカテーテルの脱血孔構造の違いが血管壁吸引状態にあたえる影響
髙橋 良光山本 卓風間 順一郎成田 一衛追手 巍
著者情報
ジャーナル フリー

2018 年 9 巻 2 号 p. 111-115

詳細
抄録

バスキュラーアクセスカテーテル(カテーテル)は,さまざまな問題点を改善するために改良が重ねられている。例えば,カテーテルの抵抗を減少させるために径を太くしたり,血栓形成によるトラブルに対して抗血栓性薬剤をコーティングして改善している。以前,われわれは治療中にカテーテルが血管壁を吸引するトラブルを起こすことに対して,カテーテルを回転することが有効であることを報告した。今回,われわれはカテーテルの構造の違いが対処手技の有効性に影響をあたえるか検討した。対象とするカテーテルは,5種類である。各カテーテルの脱血孔に血管壁を吸引させ,最も改善したのは,脱血孔の開口面が広く立体的な開口面を有しているカテーテルであった。その一方で,最も改善しなかったカテーテルは,脱血孔がシンプルな構造のカテーテルであった。本結果は,カテーテルの構造の違いが血管壁吸引の改善に影響することを示唆する。

著者関連情報
© 2018, 特定非営利活動法人 日本急性血液浄化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top