日本生物学的精神医学会誌
Online ISSN : 2186-6465
Print ISSN : 2186-6619
初回エピソード統合失調症での Magnetic resonance spectroscopy (MRS)による脳内物質の検討 ―脳内 GABA 濃度を中心に―
後藤 直樹吉村 玲児中村 純
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2011 年 22 巻 1 号 p. 9-13

詳細
抄録

画像研究において MRI と同様に核磁気共鳴現象を利用した Magnetic resonance spectroscopy (MRS)は生体内組織を構成する原子核の化学シフトの違いを定量化することが可能である。3T 以上の MRI 装置を用いることにより従来の方法では捉えることができなかった脳内物質であるγ-アミノ酪酸(GABA),グルタミン酸(Glu),グルタミン(Gln)なども非侵襲的に定量することが可能となった。本稿では初回エピソード統合失調症における MRS 研究の最近の知見と今後の展望について述べた。

著者関連情報
© 2011 日本生物学的精神医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top