抄録
統合失調症や気分障害における認知機能(各種の記憶,遂行機能,注意,語流暢性など)の障害に対する客観的指標(マーカー)の探索が試みられている。その候補としてのいくつかの脳機能画像の所見が本シンポジウムで論じられた。近赤外線スペクトロスコピー(NIRS)(Dr. Kazuyuki Nakagome),機能的磁気共鳴画像(fMRI)(Drs. Steven G. Potkin and Bernardo DellʼOsso),陽電子放射断層撮影(PET)(Dr. Paolo Brambilla)など種々のモダリティーの粋が,各演者の素晴らしいプレゼンテーションにより包括された。