日本生物学的精神医学会誌
Online ISSN : 2186-6465
Print ISSN : 2186-6619
臨床医学分野における人材育成の強化
新井 誠宮下 光弘小堀 晶子井上 智子堀内 泰江鳥海 和也内田 美樹畠山 幸子小幡 菜々子野原 泉糸川 昌成
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2016 年 27 巻 3 号 p. 163-167

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抄録
症例研究は,精神科医療において科学的根拠が求められる病因や病態究明のための鍵であり,臨床還元を実践するための知恵となる。基礎研究の成果を臨床の場で実証していくための研究である橋渡し研究は,比較的早い段階で臨床における有効性を確認し,速やかに患者に革新的な新薬を届けることとされる。こうした精神科医療における研究には,基礎研究者,精神科医師,臨床心理士,看護師,精神保健福祉士など,様々な異分野の「知」と「技」が自由に共有できる体制を構築することが重要である。本稿では,臨床研究と基礎研究の双方に携わる著者らが経験したトランスレーショナルリサーチの取り組みについていくつかの視点から述べた。
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© 2016 日本生物学的精神医学会
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