臨床化学
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高速液体クロマトグラフイによる血中および尿中カテコールアミン分画の全自動高感度分析
北橋 俊博大場 康寛沢田 芳秀鈴木 博充
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1991 年 20 巻 1 号 p. 24-29

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抄録
高速液体クロマトグラフィ・カラムスイッチング法および電気化学検出器を用いた前処理不要な血中ならびに尿中カテコールアミン分画 (ノルアドレナリン, アドレナリンおよびドーパミン) 測定法を考案した。同時再現性および回収率は良好で前処理を用手法で行う蛍光法とも高い相関性 (相関係数0.936-0.994) を示した。カテコールアミン代謝産物ならびに高血圧症の治療に繁用される降圧剤などの分析に与える妨害は認めなかった。本法はカテコールアミンを特異的, 高感度で精度良く分析が行え, 血漿および尿が同-測定条件で任意に測定可能であり, 操作などもきわめて簡単であるため日常臨床検査に最適であると考える。
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© 日本臨床化学会
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