臨床化学
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Radioimmunoassayを用いた健常人における血中アデノシン濃度の測定に関する検討
久保野 勝男高口 聖民代坂本 和夫米沢 真佐子塚田 裕
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1991 年 20 巻 2 号 p. 72-77

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抄録
健常人における血中アデノシン濃度をradioimmunoassayにより測定した。
血中アデノシン濃度測定においてはサンプルの採取条件がひとつの重要なポイントとなり, EDTA, deoxycoformycin, dipyridamoleの混合液をインヒビタ-として用いることにより, 安定した結果が得られた。
男性52名, 女性47名, 合計99名の健常成人における血漿中アデノシン濃度は12.0-49.9pmol/ml であり, 20歳代, 30歳代においては性差・年齢差は認められなかった。
12名の健常成人において, 血漿中アデノシンと血球中アデノシンを比較した結果, 血漿中アデノシンに比べて血球中濃度は約10倍の高値を示した。
血漿中, 血球中アデノシンについて, 両者の間には有意な相関関係が見られなかったが, 何らかのかたちで生体内の各調節機能に関与しているものと考えられる。
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