臨床化学
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蛍光検出高速液体クロマトグラフイによる尿中ピリジノリンおよびデオキシピリジノリンの定量
関根 恭一堀江 均畠 啓視南條 正季佐藤 克彦西井 易穂山本 逸雄森田 陸司
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1992 年 21 巻 1 号 p. 18-25

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抄録
蛍光検出高速液体クロマトグラフィ (HPLC) を用いて尿中ピリジノリン (PYR) およびデオキシピリジノリン (DPYR) の濃度を測定し, 骨代謝マーカーとしての臨床意義について検討した。健常者 26名 (男性13名24-56歳, 女性13名23-31歳) の24時間蓄尿中PYRおよびDPYRのクレアチニン (Cr) 補正値 (平均値±SD) は4.50±1.03および1.09±0.28 (pmol/μmol Cr) であった。甲状腺機能低下症では, PYR・DPYRともに健常者レベルであったが, 甲状腺機能亢進症では著しい高値を示した。また, 骨転移の広範に認められた悪性腫瘍患者では, PYR・DPYRともに高値を示した。骨コラーゲン架橋成分であるPYR・DPYRは, 優れた骨代謝マーカーであることが示唆され, 本物質の尿中排泄量の測定が, 各種骨疾患の病態把握あるいは治療効果のモニタリングに有用と考えられた。
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© 日本臨床化学会
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