臨床化学
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ラジオイムノアッセイによる妊婦尿中エストラジオール17-サルフェートの測定
高梨 香織吉沢 逸雄
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1992 年 21 巻 1 号 p. 26-29

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抄録
妊婦の尿中エストラジオール17-サルフェート (ES) を, その特異抗血清を用いたラジオイムノアッセイ法で測定した。尿中ES濃度は妊娠中期より増加しはじめ, 末期でのそれは非妊娠時の約4倍高い値となった。妊娠7, 8, 9および10ヵ月での値は, それぞれ, 15.0±2.3, 17.0±2.2, 23.5±2.4および41.1±4.7ng/ml, また, 分娩後8および24時間時では, それぞれ, 7.0±0.9, 5.8±0.6ng/mlであった。妊娠時におけるES産生の生理的意義について考察した。
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© 日本臨床化学会
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