臨床化学
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γ-セミノプロテインEIA法の前立腺特異抗原による妨害反応について
川上 圭子塚田 敏彦中山 年正
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1993 年 22 巻 1 号 p. 42-48

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抄録
血清γ-セミノプロテイン (γ-Sm) は一部の異常高値検体で希釈直線性に乏しい例があり, 血清の希釈, 非働化, 2ステップ操作などで改善された。この阻害反応は本法が1ステップ法のため血清中に共存する前立腺特異抗原 (PSA) と思われる共存成分が第2抗体反応時にγ-Smと競争的に働き, γ-Smの測定反応を妨害するためであった。サンプル量を減じ第2抗体量を増した改良法ではほぼ良好な直線性を得た。高速液体クロマトグラフィ (HPLC) ゲルろ過によるγ-Smの分子量は主に34KDで従来の報告値と一致したが, PSAの分子量は34KDと120KDの2峰性であり, そのうちの120KDのPSAがγ-Smの反応を妨害した。
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© 日本臨床化学会
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