臨床化学
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新規ブロックタイプ基質2-Chloro-4-Nitrophenyl 65-Azido-65-Deoxy-β-Maltopentaoside (6-N3G5CNP) を用いたα-アミラーゼ活性の測定
小谷 一夫本山 義則細井 健二徳武 昌一山次 信幸
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1993 年 22 巻 4 号 p. 244-251

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抄録
α-アミラーゼ測定用基質2-chloro-4-nitropheny-β-maltopentaoside (G5CNP) の非還元末端をアジド基で修飾し, 新規ブロックタイプ基質2-chloro-4-nitrophenyl 65-azido-65-deoxy-β-maltopentaoside (6-N3G5CNP) を得た1) 。本基質は, 次の性質を有する。
(1) 共役酵素であるグルコアミラーゼによる水解を受けない。 (2) 膵臓型α-アミラーゼ (HPA), 唾液腺型α-アミラーゼ (HSA) に対し, 高い基質親和性 (Km=0.15mmol (HPA), 0.21mmol (HSA)) と高い水解位置特異性 (水解生成物の96%以上は2-chloro-4-nitrophenyl-β-maltoside (G2CNP)) をもつ。 (3) 反応速度は非ブロック体であるG5CNPと比べ, HPAでは97%, HSAでは99%と同等である。
さらに, 本基質を用いたα-アミラーゼ測定試薬を自動分析装置に適用したところ, 良好な結果を得た。したがって, 本基質はα-アミラーゼ測定基質に求められる条件を満足するものであり, 本基質を用いたα-アミラーゼ測定試薬は日常検査に有用である。
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© 日本臨床化学会
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