臨床化学
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消化性潰瘍治療剤の活性酸素消去作用について
宇佐美 英治瀬山 義幸
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1995 年 24 巻 3 号 p. 170-174

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抄録
フリーラジカル (スーパーオキサイドやヒドロキシルラジカル) が虚血やジエチルジチオカルバメートによる胃粘膜障害の重要な要因になっていることが示唆されている。多くの消化性潰瘍治療剤の中には, ヒドロキシルラジカルの消去作用や脂質過酸化抑制作用があるものが報告されている。しかし, これらの消化性潰瘍治療剤が直接にスーパーオキサイドを消去するか否かは不明である。そこで著者らは, 多くの消化性潰瘍治療剤についてスーパーオキサイドスカベンジャー作用の有無を調べた。その結果, plaunotol, benexate, rebamipide, sofalcone, MMSC (methylmethioninesulfonium chloride) にsuperoxide scavenger作用があることが明らかになった。
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© 日本臨床化学会
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