臨床化学
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選択的阻害剤を用いた小腸型アルカリホスファターゼ活性測定法
祖父江 富由貴, 加藤 正彦, 刈米 和子, 高笠 信之, 伊藤 弘美
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2006 年 35 巻 3 号 p. 261-267

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抄録
現在, アルカリホスファターゼ (ALP) アイソザイム分析には, セルロースアセテート膜などによる電気泳動法が汎用されているが, 小腸型ALPが骨型アルカリホスファターゼとの分離に不明瞭なこと, アイソザイムをJSCC ALP総活性に誘導する定量的な評価ができない点な どの問題がある。今回我々はL-phenylalanineの小腸型ALPに対する阻害率が肝, 骨型に比較して非常に高いことに着目し, JSCC法にL-phenylalanineを加え, 新規な小腸型ALP活性測定法を開発した。L-phenylalanineをALPのJSCC標準化対応法試薬に終濃度50mmol/lとなるよう添加することで, 肝および骨型ALP活性の約53%, 小腸型ALP活性の約95%が阻害できた。また, ヒトリコンビナント (肝由来ALP) である検量用酵素標準物質「トレースキャリブ」に対する阻害率も同程度である。そのため, L-phenylalanine添加試薬による測定法は主として小腸型ALP活性が阻害されたALP活性となり, L-phenylalanine無添加試薬による総ALP活性とこの活性を用いて計算により, 小腸型ALPとみなすことができた。本法は簡便性, 定量性, 操作性, 汎用性に優れた小腸型ALP活性測定法であると考えられる。
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