2020 年 1 巻 J1 号 p. 100-108
橋梁の老朽化が進んでいる中.近接目視による定期点検が行われている.しかし,財源・人材・技術力の不足により,近接目視点検を継続的に行うことは困難である.そのような中,効率化に向けて画像の活用が期待されており,画像認識・画像処理による損傷の検出に関する研究がなされている.しかし,損傷の自動検出までに留まっており,維持管理計画を立てる上で必要な対策区分の診断の自動化までは行われていない.本研究では,過去の点検結果における損傷図からパターンマッチングなどの画像解析を用いて損傷の特徴量を抽出する手法の提案を行った.また抽出した損傷の特徴量を用いて,対策区分の診断結果を分類するモデルを決定木分析によって構築し,ランダムフォレストによって分類に影響を与える要因の重要度を明らかにした.