2020 年 1 巻 J1 号 p. 151-157
わが国では,莫大な数の橋梁点検に対応するため様々な ICT,IoT,AI等を用いて技術開発が行われている.その中で,本研究では,橋梁等のインフラ構造物に非接触で表面の状態を把握することを目指して LiDARを用いて表面の状態を取得した.また,被験者を対象として人間の触感に関する基礎実験を行った. LiDARデータと人間の触感データを用いて相関分析を行った結果,「ガタガタ」感については,物体に非接触で把握することが可能であることが明らかとなった.一方,「つるつる」,「すべすべ」などの物体表面の繊細な凹凸についてはより高性能なセンサーを用いる必要性も明らかとなった.