2020 年 1 巻 J1 号 p. 57-62
我が国において重要な社会インフラである高速道路は,ストックが膨大であり,点検業務における生産性の向上が課題となっている.そのため,構造物における健全性の診断にAI技術を活用した研究等が行われている.これらの成果を活用しながら,さらに生産性向上を進めるための方策として,得られた診断結果に対し,対策の優先順位を設定できる仕組みの構築が有効と考えられる.その一案として,定期点検から得られるような「劣化」「損傷」「初期欠陥」によって低下した健全度と,「劣化」のみによって低下した場合における健全度を比較することで,構造物で個体差のある「損傷」「初期欠陥」の有無を抽出する仕組みの可能性について検討を行った.