AI・データサイエンス論文集
Online ISSN : 2435-9262
スパースモデリング手法に基づくダム流入量予測の一般化の研究
山洞 智弘中津川 誠小林 洋介
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ジャーナル オープンアクセス

2021 年 2 巻 J2 号 p. 393-399

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抄録

本研究の目的は,利水ダムに適用可能なダム流入量予測の一般化手法の提案である.近年,全国的に頻発している大洪水に対し,事前放流によるダムの治水機能向上が注目されている.しかしながら,観測情報が少なく,具体的な治水操作が定まっていない利水ダムでは,利水への弊害も懸念されることから,事前放流の実施に難しい判断が必要となり,管理者の負担が大きくなる.これに伴い,利水ダムでの流入量予測精度の向上が望まれている.本研究では,少ない情報からデータ間の関係性を特定することを目的に活用が進んでいるスパースモデリング手法であるElastic Netの結果に基づき,ダムの流入量を予測できる回帰モデルを提案した.これによって,観測情報の少ない条件下でも予測可能な手法を提案できた.

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© 2021 公益社団法人 土木学会
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