2021 年 2 巻 J2 号 p. 649-660
構造物の老朽化進行に伴い,維持管理施策の計画や実施方法の検討および研究がなされている.コンクリート橋では,その将来予測の技術開発・設計支援ツール開発が求められており,橋梁の付着塩分量測定技術の検討が必要とされている.これまでに,既存橋梁の付着塩分量の測定技術による解析データを利用し,機械学習による付着塩分量推定の評価モデルの構築を試みた.本論文では,当該研究を基に,機械学習のアンサンブル学習に属する4種類のアルゴリズムを対象にして,最適な評価モデルの選定の目的で,説明変数,機械学習用データの取り扱い方法等についての検討を実施した.また,本研究で得た塩分量推定パラメータを使用し付着塩分量推定を試み,本簡易推定法の妥当性についても検証した.