AI・データサイエンス論文集
Online ISSN : 2435-9262
時間・周波数領域の特徴量評価とニューラルネットワークを用いた打音法の感度向上と効率化
竹谷 晃一佐々木 栄一范 書舒伊藤 裕一
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2021 年 2 巻 J2 号 p. 721-732

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抄録

打音検査の定量化や自動化に向けた研究が進む一方で,検査員による従来型の検査を代替または補助するには欠陥の深さ方向に対する感度や検査時間,導入コストに課題があるといえる.本研究では比較的深い欠陥に対する検出感度の向上に加えて,その検出結果が影響する範囲を推定することで打音検査の効率化を目指す.はじめに,マイクロフォンの音圧波形の時間・周波数解析と複数の特徴選択手法から影響度の高い特徴量を選定した.そのうえで,畳込層と全結合層からなるニューラルネットワークを用いて欠陥検出とその影響範囲の推定を行った.空隙を埋設したコンクリート試験体による検証の結果,深さ8cmまでの空隙欠陥が検知可能であり,影響範囲の推定によって結果を効率的にマッピングできることを示した.

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© 2021 公益社団法人 土木学会
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