2022 年 3 巻 J2 号 p. 47-55
コンクリートの熱画像を撮影することで内部損傷を遠隔で検出する赤外線サーモグラフィ法は,人間の 判断では損傷部の見落としが多い.また,赤外線法に Convolutional Neural Network(CNN)による自動検 出を導入する動きはすでに始まっているが,教師データが不足しているため十分な精度は得られていない.そこで,本研究では自己教師あり学習に着目した.自己教師あり学習には,教師ラベルが少なくても高い 精度を実現できる可能性がある.本研究では,自己教師あり学習を赤外線法に導入する方法の一例を示し,その有効性を検証した.