2022 年 3 巻 J2 号 p. 65-75
インフラマネジメントを効率的に行う手法の確立が求められる中で,Deep Learning等の技術の社会実装を見据えたシステムを構築することは重要である.本稿では,画像キャプション技術を活用したWebシステムを構築し,その過程での設計についてまとめている.さらに,本研究で開発したシステムは,ユーザーに利用される中で得られるデータを活用する設計とすることで,システムが継続的に土木工学の専門家の判定結果を取り込むことができる設計としている.また,ユーザーの利用により得られたデータを新たに教師データに加えることが,実際にDeep Leaningの精度向上に繋がっていることも確認した.