2022 年 3 巻 J2 号 p. 945-953
日本の社会インフラにおいて,建設後50年以上経過する施設の割合は増加傾向にある.加えて,今後の建設業就業者は減少すると推計されており,社会インフラの適切な維持管理が困難となる.この課題に対して,BIM/CIMや点群データの活用で維持管理を高度化・効率化する手法や各地物・各部位に点群データを分割した点群データのプロダクトモデル化の手法が提案されている.そこで,本研究では,点群データのプロダクトモデル化の手法を整備データの精度や鮮度の観点で他のデータ管理手法と比較し,どの地物や利用シーンが点群データのプロダクトモデル化の手法に適しているかを確認し,同手法が有用であることを明らかにした.