AI・データサイエンス論文集
Online ISSN : 2435-9262
金沢港と金沢駅を結ぶシャトルバスの有料化に向けた料金支払意思に関する分析 ―クルーズ船客を対象とした検討―
山谷 佳史藤生 慎森崎 裕磨中林 弘貴
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ジャーナル オープンアクセス

2023 年 4 巻 3 号 p. 794-800

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抄録

クルーズ旅客を対象としたシャトルバスが金沢港~金沢駅間で石川県の負担のもと運行されている.しかしながら,クルーズ船の寄港回数が増加すると,シャトルバスを自治体の負担のみで運行することには財政的な限界が存在するため,シャトルバスの有料化などの対策が必要である.本研究では,シャトルバスの有料化に向けて,クルーズ船旅客を対象として実施したアンケート結果を基に,生存分析を利用したシャトルバスの支払意思額モデルを構築した.本研究における分析を通して,性別,目的地までの移動円滑性に関する満足度,有料化への立場,金沢への訪問回数,実際のシャトルバスの利用の有無の5つが共変量として推定された.また,シャトルバスを有料化する際の料金設定は100円から500円の間で設定することが妥当であること示唆された.

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© 2023 公益社団法人 土木学会
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