AI・データサイエンス論文集
Online ISSN : 2435-9262
衛星コンステレーションのための校正サイトの構築
長井 正彦
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2023 年 4 巻 L1 号 p. 27-33

詳細
抄録

応用衛星リモートセンシング研究センターでは,衛星データを補正するための校正サイトの構築している.光学衛星データには歪みやノイズがあるが,校正(キャリブレーション)を行うことで,その補正や除去が可能である.校正サイトは,宇宙からの電波に対し,反射率が良く,捉えやすいターゲットを地上に設置し,衛星から観測する必要がある.そのため,同大学近くの公園にミラーアレイと呼ばれる施設を設置し,衛星画像のにじみやボケを解消できるアルゴリズムを開発した.また,SAR衛星用のキャリブレーションにも取り組んでいる.すでに,基準点の役割を持つコーナリフレクターを設置し,画像の重ね合わせ等の精度検証に使用している.さらに、小型のコーナリフレクター「SARマーカー」を観測対象箇所に設置することで,インフラや土砂災害の危険箇所等の衛星監視が可能となる.

著者関連情報
© 2023 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top