AI・データサイエンス論文集
Online ISSN : 2435-9262
衛星3次元地図AW3Dとインフラマネジメントへの適用
筒井 健
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ジャーナル オープンアクセス

2023 年 4 巻 L1 号 p. 42-47

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抄録

AW3Dは,地球上の全ての陸地を3次元でデジタル化した衛星3次元地図である.航空写真と遜色のない精度に近づいている.精度が上がった理由は,衛星の機数や解像度が上がったことと,画期的な処理ができるようになったことである.従来は一つの衛星が撮った画像を解析していたが,現在は複数の衛星が撮った膨大な画像を処理している.それにより,誤差を大きく低減することに成功し,様々な分野で実用化できるようになった.また,AW3DはAIと適合性が良いため,目的に応じて高精度地図用の画像をデジタル化することが可能だ.更に,衛星データと地上のセンサを組み合わせる取り組みも進めている.すでに,日本であれば1/2,500縮尺相当の50cm解像度でデータを整備し,全世界では2.5mで整備している.2022年からは日本全国の3次元衛星地図の更新も開始している.

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© 2023 公益社団法人 土木学会
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