2024 年 5 巻 3 号 p. 403-409
近年,全国道路施設点検データベースに代表されるデータプラットフォームが増加している.これらのデータを組み合わせることにより地域を横断した様々な解析が可能となるが,全てのデータを用いての解析には潤沢な計算資源が必要になるうえデータ間の重複等により解析リソースの割り当てに無駄が生じる.本研究は,これらの問題を解消するため,多数の説明変数から解析に必要最小限のものを抽出して橋梁劣化推定モデルを構築する手法について検討した. その結果,本研究の手法で絞り込んだ説明変数を教師データとしたモデルの精度は,全変数を用いた場合の精度をある程度保持することを確認した.