AI・データサイエンス論文集
Online ISSN : 2435-9262
圧電素子を用いた複合材通路上の人位置推定
我妻 嵩斗天野 直紀
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ジャーナル オープンアクセス

2024 年 5 巻 3 号 p. 427-433

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抄録

本研究では歩行時の振動のみを用いて歩行者の位置推定を行う手法を提案する.歩行時に発生する床の振動は距離に応じ減衰していくため,周波数ごとの強度の時間変化に着目し距離の推定を行う.大量の学習データによって振動源の特徴や環境を学習できるため,従来困難だとされてきた振動源の推定を可能にしている.センサアレイから得られた振動データから生成したSTFT画像をCNNに入力し距離の推定値を出力する.実験では複数の圧電素子で距離推定を行い,人位置推定の評価をした.結果は実際に足踏みした点と推定された人位置との平均絶対誤差率が69.7 %であった.歩行データでの検証では平均誤差率が36.7 %と減少することを確認した.

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© 2024 公益社団法人 土木学会
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