2024 年 5 巻 3 号 p. 593-599
国土交通省は,人中心で居心地が良く歩きたくなる空間をまちなかに創出することを,新たな都市政策として掲げている.そのためには,居心地の良さを評価することが求められるが,その作業は人手での目視調査により行われており,膨大な労力を要することが問題となっている.
本研究では,公共空間の居心地の良さに関する調査業務を対象として,マルチモーダルモデルを用いて自動化する手法を提案した.提案手法の妥当性確認のため,調査の精度と時間を人手調査と比較実験を行った.実験結果に基づき,実業務への適用の可能性と今後の課題について論じる.