2024 年 5 巻 3 号 p. 586-592
合流式下水道越流水が流入する都市河川では,降雨後にスカムが発生し悪臭や景観の悪化,生態系への 悪影響などが問題になっている.その対策として,スカムのモニタリングによる早期検知が望まれる.本研究では,スカム発生の早期検知を目的として,モニタリング要件および画像認識要件を検討した上で,大阪府平野川の河川監視カメラのデータを用いて,スカム画像の特性に合わせた画像認識モデルや損失関数を実験により明らかにした.実験結果に基づき,スカム検出の精度が低い画像を教師データに追加した上で最終的な学習を行い,Scum IoU95%を達成し,要件を満足する高精度なスカム検出モデルを開発した.