AI・データサイエンス論文集
Online ISSN : 2435-9262
施工管理における最近のICT活用と今後の方向性
後閑 淳司
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ジャーナル オープンアクセス

2024 年 5 巻 4 号 p. 33-38

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抄録

RC躯体構築の施工管理は煩雑である.工程表作成に時間を要し,適切な工程の選択も難しい.その改善に向けて,鹿島建設では工程表自動作成ツールのソフト開発に取り組んできた.主な改善点は,数量算出の自動化と工程管理ソフトとのデータ連携と工程表作成の自動化である.工程表自動作成ツールの仕組みは,対象の躯体の3次元モデルを,打設区分割りすることで型枠・足場・支保工といった仮設物のモデルを自動作成し,それぞれの数量を算出する機能と,基本的な工程順序をルール化して記憶させた工程管理ソフトにそれらのデータを自動的に連携させることである.ほかに,型枠の自動割り付け最適化システムの開発,鉄筋加工・組立作業の効率化技術にも取り組んでいる.

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© 2024 公益社団法人 土木学会
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