2025 年 6 巻 1 号 p. 107-115
土木・建築分野におけるデジタルデータを活用した効率化の取り組みとして,点群データから生成した3Dモデルを用いた配筋検査やインフラ補修検測の効果について,精度検証と従来方法との比較を行った.配筋検査の精度については,鉄筋間隔が相対誤差0.3ϕ以内,かぶり厚が相対誤差0.6ϕ以内の結果を得ることができた(ただし,ϕは鉄筋径).インフラ補修検測の精度については,はつり体積6%以内,はつり深さ及びかぶり厚7mm以内の結果を得ることができた.3Dモデルを用いた本手法と従来方法との比較について,配筋検査の作業時間を約8割削減することができ,インフラ補修検測の作業時間を約8.5割削減することができた.