AI・データサイエンス論文集
Online ISSN : 2435-9262
センシングとアクチュエーション技術による読みと学びの増強
黄瀬 浩一
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ジャーナル オープンアクセス

2025 年 6 巻 1 号 p. 14-25

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抄録

読むという行為は学習に非常に重要であり,その行為を解析することで読みと学びの量や質がわかる.ドイツ人工知能研究センターの紹介とともに,そこでの学習系プロジェクトを紹介する.例えばReading-Life Logでは,センサを着用したユーザが読んだものを記録し,人からと本からの相互解析ができる.さらなる学習支援として,何語読んだかを計測するワードメーター(万語計),読書量を増やすアクチュエータ,確信度推定を活用した学習支援などがある.これらと認知的負荷を推定する技術を統合したのがインテリジェントテキストブックで,興味のある部分や理解が難しかった部分などを特定する.ハイパーマインドでは,ユーザが苦労している部分に対して,補助教材で理解を促す.ただし,学習支援の有効性は人によって異なるため,処方箋が必要である.

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