2025 年 6 巻 3 号 p. 734-741
インフラ施設の点検業務の効率化において画像認識を用いた方法は有効である.本稿では,画像から通 信施設である鋼製の橋梁添架管路と添架部材の腐食面積を推定する手法を提案する.提案手法は深層学習手法のインスタンスセグメンテーションを用いて画像中の橋梁添架管路と添架部材の領域を個別に検出し,セマンティックセグメンテーションにより構造物に発生した腐食の領域を検出する.そして,これらの結果から構造物毎における腐食面積の割合を算出する.検証の結果,実際の腐食面積率と提案手法の推定値の相関係数は 0.976 であり,構造物における腐食の進行状態を把握するために十分な精度であった.