2025 年 6 巻 3 号 p. 98-107
デジタルツインは物理空間を精度よくデジタル空間に再現することと同時に,誤ったデータが混入した場合にも照合可能であることも求められる.そのため,多様な方法によってデータを照合しデジタルツインを冗長的に修正・補完可能であることが望ましい.既往研究では公的な公開データをジオタグ付き写真データと組み合わせることで,データが照合可能か検証している.本研究では既往研究でなされた大型車両規制範囲を推定する際に用いられたジオタグ付き写真データを対象に,困難であった画像に写る標識の規制方向推定が可能か複数のAIチャットボット (Claude Opus 4,Gemini 2.5 Pro,ChatGPT o3/o4-mini-high )を用いて検証した.既往研究で用いた画像と同地点のGoogle Street Viewのキャプチャ画像を読み込ませた結果,ChatGPTにおいてすべての車両規制方向推定に成功した.