2022 年 1 巻 1 号 p. 213-217
TC型省力化軌道は,まくらぎ下のバラストをセメント系てん充材で固定化した軌道構造であり,つき固め等の補修作業を必要としないことを目的に開発され,敷設が進められている.その多くが良好な軌道状態を保っているが,一部の箇所では軟弱な路盤上に敷設されており,高低変位(レール上下方向の変位)の進みが大きく,保守に苦慮している.そこで,てん充層下の路盤改良を目的とした,あとてん充工法を営業線で施工し,施工性および営業線条件下での基本性能について確認した.